skr09052009-07-12

浴槽にひたひたとお湯を張る。こじんまりとしたユニットバスなので、三月に越してきてからは毎日シャワー生活。たぷんと注がれたお湯を久方ぶりに見て、本当に水は透明なんだなあと驚いてしまう。
体を深く沈ませると、浴槽の縁は頭の高さまであった。壁のようで心地良くて、気が済むまで寛ぐ。結果、少々のぼせました。笑 けれどそれさえも嬉しい。
冷たいお茶と煙草を連れてベランダで夕涼み。火照る肌に夜風がやさしくて、メンソールを吸いながら空を仰げば天高く浮かぶ月。視力0.01で観るそれは、淡い光に守られた小さな卵のようでした。立ち上る煙。月に叢雲ならぬ、朧月に紫煙。夏虫の声。快いものたちが調和した、柔らかな夏の夜でした。これからはときどき湯舟入ろ。